毎年3月、イギリスのチェルトナム競馬場で4日間にわたって競馬の障害レースが繰り広げられる。アイルランドは良質の競走馬をたくさん輩出しており、イギリスとアイルランドの有力馬が集うこのチェルトナムフェスティバルの期間中、アイルランドの馬とジョッキーの活躍が大きくニュースで取り上げられる。
アメリカの刑事ドラマ『刑事コロンボ』シリーズ、こちらで見られるイギリスのテレビ局でランダムに再放送してくれるので、よく見ている。
子どものころから本を読むことが好きで、小学生の頃は洋の東西を問わずファンタジー文学に夢中だった。
先週初めて、遠近両用メガネというものを買うことになった。ド近眼の私は、コンタクトかメガネをしていないと生活できない。外に出るときはコンタクト、家ではメガネを使用していたのだが、最近メガネだとテレビの字幕などが見えにくくなってきたのだ。
アイルランドに住むようになって何年も、ついおじぎをしてしまう癖が抜けなかった。車が私に道を優先してくれようなときも、反射的にぺこりと頭を下げて感謝の意思を伝えていた。
2023.05.18
アイルランドで暮らす
To dye or not to dye 白髪の話
きのう、テレビでアイルランドの朝の生活情報番組を何となく観ていると、白髪を染めるかどうかで悩んでいる42歳の女性の話が取り上げられていた。
視聴者からのお悩み相談である。もうかなり白髪が目立つので染めたいのだが、今さら染めるといかにも白髪を隠しているのがわかってしまうから躊躇している、という内容だった。
私はちょっと驚いた。周囲がどう思おうが自分が染めたければいつからでもどんな色にでもすればいいのに。相談に応じる番組司会者やゲストたちも口をそろえて Go for it!(思い悩まずにとりあえずやってみなさい)と励ましていた。
しかしいったん白髪を染めたが最後、ずっと染め続けなければならないという問題はある。
アメリカのある調査によると、白人の方がアジア人や黒人より早く白髪になる傾向があるそうだ。白髪になる平均年齢は、白人は30代半ば、アジア人は30代後半、そして黒人(アフリカ系アメリカ人)は40代半ばだというデータもある。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22716034/
https://jcadonline.com/hair-aging-races-ethnicities-review/
私の白髪が目立ってきたのは30代後半だった。39歳のころ白髪染めに踏み切り、以来2ヵ月に一度ほど市販の髪染め剤を使って家で染めている。美容院でカラーリングをしてもらうのは年に一度ほどだ。
(写真)
どこのスーパーでも売っている10ユーロくらいのカラー剤を使用している。 仲のいい同年代のスペイン人の友人は、白髪を染め始めた30代後半に、「60歳になったら染めるのをやめる」と言っていた。60歳とは英語教師をしている彼女がちょうど退職するころだ。私はその言葉に感化され、還暦を迎えたら、あるいは定年退職したら、白髪を染めるのはやめようと考えた。
だが新型コロナのもとで在宅勤務が続いたとき、髪を染めないまま数カ月が経ち、このまま職場に戻っても白髪のままでいこうかという考えがよぎった。同じように考えた人は多かっただろう。週に一度のチームミーティングをリモートで行っているとき、黒髪だった同僚(白人のアイルランド人)の髪がかなり白くなっているの気づいた。彼女は20代後半から白髪があり、40歳を過ぎる今まで染め続けていたが、長期の在宅勤務を機にもうやめることにした、ときっぱり。
年下の彼女に先を越されてしまった。そして彼女が「染めないのは楽なんだけど、白髪のパサつきを抑えるためにコンディショナーを変えたりしたし、けっこうケアは必要なんだよね」と言うのを聞き、うーん、私はもう少しこのままでいくか、と思い直したのだった。
ともあれコロナがもたらしたトレンドが定着し、染めた髪からどうやって自然な白髪にしていくか how to go gray from coloured hair、白髪をそのまま伸ばしていくには how to grow out gray hair、といったことがよく話題には上っている。テレビでも周囲でも、自然な白髪を粋にスタイリングしている女性が増えたな、と感じる。
ちなみに私の髪を染めるのは夫の仕事だ。最初に「自分ではできないからやってー」と軽く頼んで以来十数年、文句ひとつ言わずにやってくれている。何かの都合で夫がもうやらなくなったときが、私が白髪染めから卒業するときかもしれない。