『Wordle にほんご』は英語版より頭を使うぞ
もう4年ほど、ほぼ毎日英語の単語当てゲーム『ワードル Wordle』をしている。これに最近日本語版が登場し、私の日課に加わることになった。
ワードルの日本語版はこれまでいくつか巷では作られていたようだ。だが先月、英語版を配信している The New York Times の開発チームと連携してライセンスを受けた、日本初の公式版『Wordle にほんご』を朝日新聞がリリース。真面目な私は「公式」というお墨付きに惹かれて始めることにした。
遊び方は英語版のワードルと同じで、5文字のアルファベットの代わりに、お題となっている 5文字の日本語の言葉を当てるというもの。ひと月近くやってきたが、日本語の方が難しいかも、とますますチャレンジ精神がわいてきた。
入力できるのはひらがなだけだが、5文字のひらがなだけで構成される言葉は限られている。だから漢字はもちろん、カタカナ語も考慮して当てていかなければならない。「えめらるど」や「がすこんろ」がお題だった回もあった。
日本語には「ば・ぱ」などの濁音・半濁音、そして拗音(ゃゅょ)や促音(っ)なども含まれるため、英語よりはるかに文字の選択肢が多い。だから英語版が 6回までで当てなければならないのに比べ、10回まで挑戦できることになっている。
Wordle 英語版と日本語版。日本語版は「゛ ゜小」のボタンを押すと、濁音、促音などの文字のリストのページに飛ぶ。そこと行ったり来たりして入力しなければならない。英語版では入力を確定する「Enter」ボタンは左下にあるが、日本語版の「決定」ボタンは右側にあるので、英語版に慣れている者としては少し不便だ。
英語版はまったくヒントはないが、日本語版には出題されるジャンルのヒントが表示される。「自然」「社会」「食文化」「生き物」「抽象概念」など。例えば「自然」というジャンルだったときの回答は「さんぽみち」だった。
この「さんぽみち」もそうであるように、2つ以上の単語が結びついて一つのまとまりになった複合語が日本語には多いことに気づかされる。「ゆめごこち(夢心地)」や「しんじだい(新時代)」、はたまた「ようがしや(洋菓子屋)」など、お題にも複合語が多い。それに日本語版では地名などの固有名詞も出題されることがあるそうだ。英語版の方は、名詞に加え、形容詞や動詞も出題される。
ゲームは一日一回、日本時間の午前零時に更新される。アイルランドにいる私は、夏時間の今は夕方5時に更新されるので、仕事帰りのバスの中や家でくつろいでいるときに取りかかるのにちょうどいい。朝起きたら英語の『Wordle』をし、夕方日本語をするというのが一日のリズムになってきた。バスの中では終わらず、バス停で降りて家まで歩くあいだずっと頭の中で文字の組み合わせを唱えていることも少なくない。
この公式版『Wordle にほんご』は、朝日新聞のデジタル版の有料会員でないとアクセスできない。私はもともと有料会員だったので、新たなサービスができて得をした気分だ。朝日新聞でゲームの開発を担当した人のインタビューをポッドキャストで聞いたが、有料会員の引き留め策として、そしてもっと頻繁にアプリやサイトを訪れてもらうための一助として、ワードルをはじめいくつかの「スキマ脳トレゲーム」を開発したそうだ。確かに私もプレイしたさに毎日必ずアプリを開くようになった。
この日本語版に足りないのは、これまでの結果の統計が見られないこと。まだリリーズして間もないから、今後その機能を追加してくれることを期待している。
英語版 Wordle ではゲームが終わると(左面)すぐに Statistics 統計(右面)が表示される。これまで何回プレイしたか、どのくらいで回答できたか、さらにどれだけ連勝 Streak したかもわかってやる気度が上がるのだ。私の今の連勝回数 Current Streak は19、過去には48回連続で回答できたときもあったのだが、超えられることがあるかどうか…。

